課題
鶏むね肉の硬い軟骨や薄い骨などの取り残しで、対策が課題に。環境整備(機器入替)を検討していましたが、装置を設置できるスペースに限りがあり心配でした。
解決策
残骨検査装置と2つのモニターをT字配置にすることで、直列配置よりも短機長・省スペースを実現します。
背景:自動検査で、硬い軟骨や薄い骨の取り残しが発生。
肉に骨などが残っていると、品質を損ない飲食の際に口内を負傷する可能性が生じます。これを防ぐために、骨の除去作業の環境整備(機器入替)を検討。キレイな画像でモニター確認ができる装置に変えて、骨のクレームを削減へ繋げたいと考えていました。
導入理由:検査装置を導入することで、個々の経験に頼らず、骨除去に注力可能。
レントゲン写真のように、骨が残っていないかをX線で検査。経験豊富な作業員でもわからないような骨・異物をモニターで確認。2つの大きなモニター(43インチ)で骨の位置を確認できるので、作業員は骨を探す手間が省け、除去に注力できるようになりました。
導入後の効果:自動検査で検知できないような薄い骨も、鮮明な画像で位置を確認し除去。
設置スペースに制限があり心配していましたが、ラインにあった提案をいただけたので、T字配置(短機長)で納まりました。導入前は、自動検査で検知レベルを上げると誤作動が多発し、再検査に時間がかかっていました。目視検査にしたことで、骨を見つけやすくなり、クレーム減少に一役買ってくれています。
- ▲鶏むね肉の検査画像例。
- ▲T字配置の残骨検査装置。モニター側。
- ▲残骨検査装置正面側。
- ▲鶏胸肉の生産ラインの流れ、T字配置の例です。
- ▲比較の配置図は、検査品や生産ラインによってレイアウトが異なる場合があります。上記はあくまで参考例です。
※検査機は、検査品や使用環境、ご要望などに合わせて、オプション機能や特殊対応を含んでいる場合があります。
※掲載内容は、予告なしに変更または掲載の中止を行う可能性があります。
投稿日2022/03/30
更新日2022/11/22
参考機種:
残骨検査装置 食肉用
SXM2-3873HW-V / SXM2-3671MW-V
モニターに表示されるX線画像をもとに、作業員が目視にて検査及び異物の除去を行うための検査装置です。SXM2-3671MW-Vは高精細モデルで高精度デュアルエナジー搭載。2枚のX線画像を画像処理することで、異物を高精度にマーキングします。従来のX線では見落としていた骨も視認可能です。防水防塵IP66準拠(クーラー除く)。
