課題

即席麺の液体スープを連包品状態で納品するため、計量機では一袋ごとの重量検査ができず、各小袋は実質未検査のまま納品されていました。市場クレームへの対応が満足にできない現状を解決したいと考えていました。

解決策

X線検査機の重量(相対質量)検査によって、連包品のまま各小袋の充填量を全数検査できるようになりました。市場クレームに対しても明確な回答を行えるようになりました。

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背景:計量機では検査できない納品形態の悩み。

即席麺のスープなどの液体調味料は、液体を小袋に充填したあと切り離さず、連包状態のまま梱包し客先に納めています。連包状態では各小袋の重量を重量計で計れず、スープの充填量は未検査でした。そのため「スープが少なくて味が薄い」といった市場クレームへの対応が満足にできない状態でした。

導入理由:内容量を数値化する、X線検査機の重量(相対質量)検査。

X線検査機では、高度な異物検査だけでなく、X線検査画像の面積と密度から小袋一つあたりのスープの充填量を数値化できます。この相対質量検査という方法であれば、連包状態のまま全ての小袋のス―プ量を検査できるという提案を受け、導入を決めました。

導入後の効果:充填機の不調を早期に発見!生産性の向上にも。

スープ量の不良は主に充填機の不調によって発生します。今までは充填機の不調が起ってから、不良の可能性がある商品を全て廃棄していました。検査機を導入してからは全数検査によってスープ量の微増減を監視し、不調が起こる前に充填機を調整しています。不良品の発生を未然に防ぐことができるようになり、市場クレームに対しても「全て検査しています」と自信をもって回答しています。

▲連包品向けX線検査機の動画。工場のスタッフからは「もうX線なしでは生産できない」と好評を得ています。 ※解説用動画であり、導入現場の実際の様子ではありません。

 

 

 

 

※検査機は、検査品や使用環境、ご要望などに合わせて、オプション機能や特殊対応を含んでいる場合があります。
※掲載内容は、予告なしに変更または掲載の中止を行う可能性があります。

投稿日2022/03/30

更新日2022/11/22

参考機種:
X線検査機 連包品向け SXP-1354W

連包品の異物・相対質量・かみこみを同時に検査。スープなど粉末、タレなどの液体、乾燥剤、脱酸素剤を連包状態で全数検査が可能。金属・石・ガラス・骨・樹脂・硬質なゴムなどの異物が検出可能です。本装置は、自動折りたたみ装置組込による省スペース化を実現し、連包品の検査から納品用の梱包まで一括で行えます。

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