課題
既設の海外製検査機では搬送トラブルが頻発していました。トラブル対応にも時間がかかり検査が効率的ではありませんでした。
解決策
包装済み錠剤シートに最適なX線検査機を導入し、トラブルの少ない効率的な検査が実現。トラブル時の対応もスムーズになりました。
背景:検査品の姿勢変化で搬送トラブルが多く、効率的な検査が行えない。
アルミ包装内の錠剤シートの重なりを検査するには、検査品の側面からX線を照射する必要があります。既設の海外製検査機では、流れてきた検査品の搬送向きをベルトコンベア上で90°回転させていました。しかし、回転させた検査品を元の搬送向きに戻す際に、トラブルが頻発しており、改善が課題でした。また、海外メーカーであるために、トラブル発生時の対応や調整に時間がかかってしまうのも問題でした。
導入理由:検査品の向きに合わせた検査機の提案を受け、導入を検討。
検査品の搬送向きを搬送途中で変えるのは、安定させるのが難しい工程です。改善方法を検討していると「X線照射の方向に検査品を合わせるのではなく、検査品の向きに合わせてX線を照射する検査方式」の提案を受けました。インラインデモを行ったところ搬送は安定、感度も満足のいくものであったため、導入を決めました。
導入後の効果:検査品の向きを変えないスムーズ搬送で、検査効率の向上。
搬送が安定し、ライン停止の時間やそれにともなう作業員の手間が減るなど、検査効率が改善しました。そして国内メーカーの検査機に変更したことにより、メンテナンスやトラブル発生時の問題解決がすばやく行われるようになったのも嬉しい効果です。
※検査機は、検査品や使用環境、ご要望などに合わせて、オプション機能や特殊対応を含んでいる場合があります。
※掲載内容は、予告なしに変更または掲載の中止を行う可能性があります。
投稿日2022/03/30
更新日2024/06/13
参考機種:
X線検査機 縦置き商品向け 横照射型
ボトル容器など背の高い商品を縦置きのまま検査が可能なX線検査機。錠剤シートの包装など、重なりあった商品の重なりずれやかみこみ検査にも応用が可能。異物検査の他、金属系包材(缶詰・アルミ包材等)の中身検査や形状検査・個数検査・マスク検査・相対質量検査等が検査可能です。