課題
生産量の増加で、マスクの目視検査にかかる時間が増え、検査員の負担になっていました。
解決策
包材へのかみこみや、センターシール部の不良などが検出できるかみこみ検査機の導入。
背景:生産量の増加とともに、不良品の発生も増加傾向に。
生産量の増加で、不良品の量も増えてきていました。検査は目視で行っていましたが、ここ数年の生産量の増加に伴い、検査員一人一人にかかる負担は増える一方でした。かみこみ検査機を導入することで、不良品の市場への流出を抑えながら、検査員の負担減につなげたいと思っていました。
導入理由:検査員の負担の増加、環境改善対策としてかみこみ検査機を検討。
個包装不織布マスクは、マスク自体が薄いので、袋の中で商品が端へ寄ってしまったり、左右の平ゴムがシール部近くに寄り、かみこみが起きやすい商品です。従来は各商品を一枚一枚検査員が目視で確認していたため、経験値や体調不良などによって検査の差が出やすく、増産の影響もあってヒューマンエラーが起きかねない状態でした。
導入後の効果:個包装マスクに適した検査機で、包材の不良などを安定して検出可能。
かみこみ検査機は検査用の光源と光学カメラによって、透明包材の商品を透かすことで、包材のかみこみ不良や商品の形状不良を検出します。目視検査の前にかみこみ検査機を導入したことで、不良品を瞬時に選別し、検査員の負担を軽減。安定して不良品を検出できるようになり、市場への不良品流出の抑制に役立っています。
- ▲透明包材に噛み込んでいるため、噛み込み部分が小さい場合は目視では見つけにくい場合もあります。
- ▲金属などの異物検査を行いたい場合は、かみこみX線検査機が適しています。
- ▲下面から商品を透かすように検査します。
- ▲商品の一部が包材に噛み込まれてしまうと、包材から取り出す際に商品が破損したり、包材から商品を取り外せなかったりするため、商品品質を著しく損なう恐れがあります。
- ▲正しい位置にセンターシールがない商品を検出します。
- ▲センターシールが折れて、2重でシールされている箇所を検出します
- ▲商品折れは、良品の面積と折れ品の面積を比べて検査することで検出します(面積検査)。
- ▲包装が欠けていると商品の見た目を損なう他、噛み込みによって欠けが生じた場合は商品が破損している場合もあります。
- ▲包装機の不良などによる不良品を瞬時に選別が可能です。
※検査機は、検査品や使用環境、ご要望などに合わせて、オプション機能や特殊対応を含んでいる場合があります。
※掲載内容は、予告なしに変更または掲載の中止を行う可能性があります。
投稿日2022/07/26
更新日2024/06/13
参考機種:
かみこみ検査機 SLS2401LD-C2
透明包材のかみこみ検査、形状検査(割れ・欠け)が可能。検査用の光源と光学カメラを用いて、下面から商品を透かすようにして検査しています。画像がキレイで、環境照明による誤作動も軽減。ネジやサビなどの金属を検出する金属検出機とかみこみ検査機の一体型では、異物も発見します。
