課題
包装のシール部にパップ剤(湿布)が噛み込んでしまった不良品と、一袋あたりの枚数の過不足を検出できる検査機を導入し、検査体制を強化したいと考えています。
解決策
かみこみを検出できるX線検査機を導入し、かみこみ検査と個数(枚数)検査を同時に行えるようになりました。
背景:かみこみ不良は品質に大きく影響。一袋あたりの封入枚数の過不足も検査したい。
パップ剤とは、水分を多く含むジェル状の軟膏を布やプラスチックフィルムに貼り付けた湿布の一種です。パップ剤が包装のシール部に噛み込んでしまうと包装の密封性が損なわれ、軟膏が乾燥してしまうといった問題が生じます。また、医薬品は一袋あたりの入り数も正確でなくてはなりません。使用者の安心と安全のために検査に力を入れたいと思っていました。
導入理由:パップ剤の不良品流出を検査機で防止したい。
新設するパップ剤の生産ラインに、かみこみ不良品と一袋あたりの枚数過不足を検出できる検査機の設置を考えていました。既設の生産ラインではシステムスクエアの検査機を使用しており、使いやすさや検出能力にも満足しています。同社の検査機を新たに導入し、不良品の流出抑制につなげたいです。
導入後の効果:低コストで要望にあったかみこみ検査を実現。
パップ剤の包装は内側を銀紙コーティングした特殊紙を使用しています。不透明な包装のかみこみ検査をするには、X線検査と光学カメラ検査が必要でコストが高くなるという話を聞いていました。しかし、今回は光学カメラ不要でかみこみ検査ができるX線検査機の提案があり、コスト面でとても助かりました。かみこみ不良や、枚数過不足も問題なく検出できているので満足しています。
※検査機は、検査品や使用環境、ご要望などに合わせて、オプション機能や特殊対応を含んでいる場合があります。
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投稿日2022/07/26
更新日2022/10/06
参考機種:
X線検査機 中型 SX2-2554W
装置の完全密閉、防水・防塵(完全防水)、クーラーレスを完備。装置全体IP66準拠。金属・石・ガラス・骨それらに加えて樹脂・硬質なゴムなどが検出可能です。異物検査の他、金属系包材(缶詰・アルミ包材等)の中身検査や形状検査・個数検査・マスク検査・かみこみ検査・相対質量検査等が検査可能です。