課題
冷凍パスタの内袋が外袋のシール部に嚙み込んでいる不良品が市場に流出してしまい、問題となっていました。
解決策
薄い内袋のかみこみ不良を検出できるかみこみX線検査機を導入しました。検査員によって行っていた目視検査や触診検査に比べ、検査が安定しました。
背景:中身が見えないため、検査員ではかみこみ不良の発見が難しい。
冷凍パスタは、アルミ蒸着外袋の中にパスタとソースのOPP内袋が入っています。その内袋が外袋に噛み込んでしまい、不良品になることがあります。そうした不良品の流出防止対策として、検査員の目視と触診によって検査を行ってきました。しかし、薄い内袋が不透明な外袋に噛み込むため、目視と触診では発見が難しくなっていました。
導入理由:冷凍パスタの生産量の増加に伴い、かみこみ不良品の流出防止対策が急務に。
家庭用冷凍食品の需要が年々増加し、冷凍パスタの生産量も増加しています。そのため、より効率的で正確なかみこみ不良品の流出防止対策が必要になりました。そこで、薄い包装材の検査に適しているという、かみこみX線検査機の導入を検討。実際の生産工程と同じ状況で検査するインラインデモを行い、満足のいく結果が得られたため、導入を決定しました。
導入後の効果:かみこみX線検査機で自動検査可能に。
検査機の自動検査は良品を不良品と誤判定してしまうイメージがありましたが、誤判定も少なく歩留まりが良いので助かっています。また、個人差のある検査員の判定基準に比べ、検査機は設定した基準通りに検査するため、一定の品質が保たれる安心感があります。検査機トラブルもなく安定して稼働しているため、2台目の購入も決定しました。
- ▲かみこみ検査(ハイブリッド検査)は、X線による検査と光学カメラによる検査を同時に行っています。
- ▲アルミ蒸着の外袋に、内袋が噛み込んだ例。かみこみ不良は食品の安全性を損ないます。
- ▲かみこみX線検査機の導入により、より正確で効率的な検査が可能になります。
- ▲かみこみ不良は食品の安全性を損ないます。
- ▲「かみこみ」「異物」「相対質量」「形状」全項目を検査可能。
※検査機は、検査品や使用環境、ご要望などに合わせて、オプション機能や特殊対応を含んでいる場合があります。
※掲載内容は、予告なしに変更または掲載の中止を行う可能性があります。
投稿日2023/03/22
更新日2023/03/22
参考機種:
かみこみX線検査機
SXS2-2154HC1D / SXS2-3474HC1D
X線と光学系で撮影した2つの画像を合成することで、従来機ではできなかった「かみこみ」「異物」「相対質量」「形状」全ての項目を高感度に検査可能。軟包材・印刷のある包材・アルミ包材の異物検出、シール直後の検査に限定されないなど、従来のかみこみ検査方式にはないメリットを実現しています。
