システムスクエアは検査機を通して
フードロス削減に取り組みます。

フードロス(食品ロス)とは?

What is “Food Loss” and “Food Waste”?

フードロスとは、食品廃棄物の中でも、「本来食べることができるにもかかわらず、捨てられてしまう食べ物」のことを指します。

世界のフードロス

世界のフードロス

現在、世界では急速に人口が増え続けています。
2021年現在78億人の世界人口は、2050年には97億人、2100年には109億人まで増加すると言われています。
ところが人口増加に対して食料の供給が追いつかず、食料難が拡大する深刻な問題が懸念されています。

食料の供給不足が懸念される一方で、生産された食料のうちの1/3にあたる、年間約13億トンもの「食べられる」食料が世界全体で捨てられている、という報告があります。(『FAO(国際連合食糧農業機関)2011年報告書』より)

日本国内のフードロス

Japanese case

日本国内の状況はいかがでしょうか。
日本では、一般家庭で生じるものと、生産・流通段階で発生するものを合わせて、年間600万トンものフードロスが発生していると言われています(2018年農林水産省調べ)。人口一人あたりで計算すると、1年で48kgの食べ物を捨てていることになります。

農林水産省「食品ロス量(平成30年度推計値)の公表について」

フードロスとSDGs

さらに、フードロスにより起こる別の問題もあります。
廃棄された食材の処理費用、CO2発生による環境への負荷などがその例です。

それらの問題を解決するために、作った食料を安定的に供給する仕組み作りが、世界全体で求められています。

国連では、世界全体で持続可能な開発の取り組みを推進するため、2015年にSDGs (「エスディージーズ」)を採択し、17の目標を設定しました。
その中に、「つくる責任 つかう責任」という目標があります。
さらにその目標の中には、「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。」という項目が含まれています。

SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS
持続可能な消費生産形態を確保する

この目標が実現でき、限りある食料を、なるべく無駄にすることなく消費者へ届けられるとしたら、非常に素晴らしいことではないでしょうか。

外務省「SDGグローバル指標(SDG Indicators) 12: つくる責任つかう責任」

異物検査機ができること

What does the inspection system make possible?

検査機というと、異物を見つけるためだけの機械というイメージがあるかもしれません。
もちろん安全な食を守るための機械ですが、フードロス削減に対してはどのような貢献ができるでしょうか?

異物混入とフードロス

食品製造・加工段階で起こるフードロスには、様々な原因が隠れています。
その原因の一つである「異物混入」は、本来食べられるはずの食べ物を捨ててしまうことに繋がってしまいます。

異物混入とフードロス

例えば、Aさんがスーパーマーケットで瓶詰クッキーを購入したとします。食べようとしたところ、その中に金属のかけらが入っていることに気づき、AさんはSNSに投稿しました。するとたちまちニュースで取り上げられ、その製造工場は、異物混入の可能性がある商品を、全て回収することになりました。

これがいわゆるリコールと呼ばれるものです。回収品の中には異物が混入しておらず、食べられるものも含まれていたかもしれません。
こういったリコールも、フードロスに繋がっているのです。

生産者の方も、安心しておいしく食べて欲しいという思いがあるはずです。

フードロスは防ぐためには

この回収された瓶詰クッキーは、いろいろな材料を用い、多くの生産工程を経て、スーパーマーケットに届けられていました。
異物はどこで入ったのでしょう?
・小麦粉が作られたとき?
・生地が作られたとき?
・チョコレートが混ぜられたとき?
・瓶に詰められたとき?
・箱に詰められたとき?
箱に詰められるときに検査されていれば、リコールは防げたかもしれません。異物が入った瓶を出荷前に取り除き、問題のない瓶は無事に消費者のもとに届けられたはずです。
クッキーにして瓶に入れる前であれば、瓶も箱も無駄にならなかったかもしれません。
しかし、この異物がもっと早い段階で、例えば小麦から小麦粉を作る段階で見つかっていれば、生地に入っているバターや卵も無駄にはならなかったはずです。
それぞれの生産工程で検査を行い、異物の混入した工程を特定できれば、適切な対策を行うことができたでしょう。

製造工程で混入した異物を除去できた例

生産者にとっては、異物の発見が早ければ早いほど廃棄量を抑えることに繋がり、廃棄・処分のコストを軽減できます。また、異物が混入しやすい工程を特定でき、再発防止対策も考えやすくなるでしょう。異物検査機は、フードロス削減に貢献できるのです。

瓶詰クッキー製造工程での装置導入例

フードロス削減のための、システムスクエアの挑戦

Our challenge to reduce Food Loss and Waste

私たちは、異物流出を防止するための機械の提供と、異物検出技術の向上を柱とし、この問題に取り組みます。

フードロス削減のための、システムスクエアの挑戦

異物流出を食い止める

異物流出を食い止める

Ⅰ)幅広い環境・条件に対応

食の生産現場では、検査機を導入したくても、条件が厳しく設置が困難な場合があります。そんな環境でもお使いいただけるよう、幅広い環境に対応できる機械を開発し、提供する努力を日々行っています。

メンテナンスサポート

Ⅱ)メンテナンスサポート

機械を設置したからと言ってフードロス問題に貢献できているとは言えません。検査機の設置後も安心してご使用いただけるよう、検査性能を維持するためのメンテナンスをはじめ、全国の営業所にて充実のアフターフォローサービスを提供しています。

より正確な検出技術の確立

検査機はその検出方法によって、発見が難しい異物も存在します。
これまで検出が難しかった種類の異物や、より小さい異物を見つける技術を開発することで、さらにフードロス削減に貢献できると考え、常に新たな独自技術の確立を目指しています。

より正確な検出技術の確立

また、異物を見つけることも大事ですが、良品を良品であると判断する技術も同じく重要です。
例えばAI(人工知能によるディープラーニング)。システムスクエアは検査機業界の中でも先駆けてこの技術を開発・リリースしました。
左図のAIを活用した検査画像では、異物と設定している骨のみの検出に成功しています。
このように、これまで判定が難しかった異物も正確に判断し、検査の精度を高めることができました。

これからも独自の技術で検査精度をさらに向上させることをこれからも目指していきます。

システムスクエアは異物検査機の専門メーカーとして、
食べ物を無駄にすることなく消費者へ届けるお手伝いをすることで、
フードロス問題に貢献していきます。

食品に混入した金属を見つける 食品に混入した金属を見つける
食品に混入した金属・その他異物を見つける 食品に混入した金属・その他異物を見つける
食品が正確に包装できているか検査する 食品が正確に包装できているか検査する

このほか、より長く使っていただくために、消耗しやすい部品の交換サイクルを伸ばし、従来機より消費電力を抑えた「長寿命タイプ」など、経済的・環境的負担を軽減するラインナップも強化しております。
詳しくは、弊社までお気軽にお問い合わせください。